経済について

 これまでは、消費依存型の経済の中で物を造っては、壊したり、廃棄したりしてまた新たなものを造って流通しまた消費される。そんな経済のサイクルの中で、潤った部分を神話的魅力(魔力)のある土地(不動産)に投資し、それがまた、景気に拍車をかける。こんな経済の流れを、一部の力(権力・財力)ある人達が仕組み、民衆は、それに踊らされ、気が付けば、祭りは、とっくに終わってしまい、灯の消えた櫓の廻りに躍らされた人達が置き去りになり、祭りの首謀者達は、また別の企みを企てて民衆のうろたえるさまを尻目にホクホクと身を太らせているのだろう?こんな不況のさなかでも依然、高級車は、変わりなく売れ、ブランド商品も以前よりもまして売れている。
建築業と言うものは、この消費依存型経済の権化ともいうべき存在では、ないでしょうか?元々土地の少ないこの日本で、古い建物(部屋)をつぶし、新たに建てる(改装する)そんな繰り返しを今までしてきましたが、ここに来て色々と問題が深刻化してきました。
まず第一に、廃材です。これまでは、何もかも一緒に出していたものが、分別廃棄となり大幅なコスト増、環境問題と言う奴で、使用する材料についても環境に優しく、人に優しく、これまたコスト増、そんな中、世界的規模で問題になっている環境破壊、南洋材の伐採、出来なくなります。ラワン合板の材料です。家の中到る所で使われているし、コンパネと言う名前で、鉄筋コンクリートの型枠材など、この一般的に言うベニヤ、使えなくなる日が来るのでしょうか?現在は、日に日に値上がりしています。こんな環境の中、価格競争と言う追い討ち。安直に材料を落し手を抜けば・・・今の世の中消費者は、それほどバカじゃありません。良いものを低価格で信頼できる所へ、ハードルは、高く、数が増え契約を貰う前に力尽きてしまいそうです。
再開発と言う、大きなプロジェクトも、自治体自体に余力あるところでないと出来ません。おこなった所でそこに上手く企業(量販店)を誘致したりと、大変です。
戸建住宅の販売、現在は、過当競争でこれまた大変、値引き競争の嵐、こんな中でも自前の工夫と人間性で着実に成績を伸ばしている営業マンもいます。


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